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あなたの値段を決めているもの

あなたの労働の値段を決めているものは、いったい何でしょう?

結論から言えば、上司でもクライアントでもありません。
それはアダム・スミスの言う”神の手”です。

もちろんあなたの値段を直接決めている人は、上司であったり
クライアントであったりするでしょう。
しかしその人は、何を基準に値段を決めているのでしょう?

こんなときに良く出てくる言葉が、”相場”です。
業界ではこんなもんだ。世間ではこうだ。ウチではこうだ。
あの人がこの位なんだから、あなたはこうでしょう。
そんな風に説得されたのではないでしょうか。

もっともらしく聞こえるかもしれませんが、
これは要するに周りを見ているだけです
どんな大きな会社の社長さんでも、実のところこれだけです。
そんな感じで労働の値段は決められているのです。

この原則はスーパーでの買い物と、何一つ変わりません。
例えばあなたは、
全く同じモノが2つのお店で違う値段で売られていた場合、
安い方のお店で買い、高い方のお店は敬遠しようとするはずです。
全ての人が自由意志でそうしますから、
割高なお店はいずれ消滅し、割安なお店は繁盛します。
この現実を前にすれば、2つのお店の間には競争が働きます。
このとき価格設定の基本になるのは、周囲のお店が設定した値段です。

いくら利益が出るからと言って高い値段を設定してばかりいれば
顧客がいなくなってしまいますし、
いくら繁盛しても利益が出なければ破綻してしまいますから、
お店の価格設定は、利益の出ながら、しかしそして
顧客が他の店に流れないギリギリのところになってゆくはずです。
そうして”相場”というものは作られていきます。

人が自由意志で競争してるにもかかわらず、
需要と供給が収束に向かう現象を、アダム・スミスは
”神の見えざる手”と名付けました。
神の手が相場を決め、それをもとにあなたの上司やクライアントは
出すお金を決め、そしてその行為がまた
手を動かす神の性格を決めてゆくのです。

お金を出す側はできるだけ下げようとします。
その方が得だからです。
あなたはもらえるものならもらえるだけお金は欲しいはずです。
その方が得だからです。
その2つのベクトルの妥協点があなたの値段です。

その値段が高いか安いか。
あなたが交渉でYesと言った瞬間に、
神の手はどちらかへ采配を決めるのです。

あなたは、
上司やクライアントが出す報酬に不満があったりしませんか?
”神の手”という考え方に照らせば、対処法は簡単です。
値段を決めている人に"No"を言えばいいのです。
そして神の手に従って、もっと値段を上げてもらうか、
他の人にもっと高い値段で自分を買ってもらいましょう。

誰か他にもっと高い値段で買ってくれる人がいるならば、あなたの勝ちです。
いないならば、あなたはその値段で満足しなければなりません。
その値段が、あなたの価値だからです。

それができないならば、あなたはただのわがままな子供と同じです。
給料、報酬は親がくれるおこづかいとは訳が違うのです。

給料が上がらないとか、報酬が不当であるとか
周囲にグチを言っている暇があるのならば、
自分の市場価値を上げる努力をするべきです
そうすれば、市場原理が働いて、誰かがあなたをもっと高額で買ってくれます。
そのような努力もしないで、高額報酬を受け取れるわけがありません。

神はあなたの中にもいます。
あなたの値段を決めているのは、あなた自身でもあるのです。

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