普通、CGプロダクションにCG制作の依頼が来るときは絵コンテや資料等、作りたいものの詳細がかなり決まっている事が多いのですが、この案件はちょっと特殊でした。
この製品は肌にある細菌の状態「菌叢(きんそう)」に着目し、再生医療技術まで取り入れたさまざまな手法でそれを整えることで美肌へのスパイラル状態を起こす、というコンセプトの製品でした。
ミーティングではクライアント様から直接、その製品コンセプトや映像イメージをお話しいただき、
そこから皆でアイディアを出しあい、カットのありようを考えていくという形で打ち合わせが進みました。
最終的には私の脳内で想像されたイメージをプレビズにすることで、了承をいただくことができました。
今から考えればここで大きく外さなかった事が、プロジェクトの進行に大きく影響したと思います。
後はそのプレビズを具現化する作業をしていくだけだったのですが、
スタッフは普段あまり使わないMaya BifrostやMASHを使うこととなり、
私のチェックをなかなか通過できず苦労していました。
でも「絵作りからのカット制作」の実践として、とても良い経験になりました。
スケジュールは厳しめでしたが、最終的には制作会社様、クライアント様両方にご満足いただける結果となりました。
Z-FLAGは車やアニメだけでなく、このような題材のCGでも臨機応変に対応します。
お任せいただき、
ありがとうございました。