Z社長ブログ「幻の巨大空母“信濃”~乗組員が語る 大和型“不沈艦”の悲劇~」

大和型三番艦として建造された信濃の番組と聞き、私の心は大いに燃えました。映画「山本五十六」の時もそうですが、そもそも大東亜戦争モノはかなり好きなのです。

そして、「大和」「武蔵」はよく番組や映画で取り上げられますが、「信濃」が取り上げられることが珍しいことは良くわかっています。いつもそうですが、下手なものは作れません。

CGモデリングですが信濃は資料がほとんどないため、他のミリタリー系のものに比較しても圧倒的に確実性がありません。
プラモデルや本はもちろんの事、他の軍艦関係の資料も集め、分からないパーツは他の空母の製造時期やさまざまな写真資料から類推しつつ、そこに番組の取材から分かった新解釈と、考証担当の方からのご意見も加えながら最適解を見つける、、という地道な作業を続けました。すべてのパーツにおいて、少なくとも全く根拠のないモデリングはされていません。

結果完成した信濃のCGモデルは、過去に作られたCGモデルの中でも、最も現実に近いものだと自負しています。
その解が果たしてどれだけ正解だったのか、ポール・G・アレン財団が信濃を見つけてくれる時を楽しみにしています。

信濃CGモデルは弊社モデリングチームで仕上げることになりましたが、考証とこだわりの形状作成に関してはゲーマニウムドットコム寺島正氏の多大な協力がありました。この場を借りて御礼申し上げます。

謎の多い信濃の船体の塗色についてですが、今回の取材での元乗組員の証言では、「緑」または「若草色」という表現はなく、むしろ「グレー」という言葉ばかりだったとの事。そこで番組としては全体は少し緑がかった色にしつつも、迷彩部分をグレーにするという解釈となりました。
この解釈が本当に正しいかどうかは私にはわかりません。ただ、今回取材の元乗組員の方が誰一人として「緑」の表現をしなかった、という事実は、少なくとも考慮に値する新発見だったのではないかと思います。

波、海面において我々は、MayaのArnoldで同時にレンダリングできる流体シミュレーションであるBifrostを選択しました。

このWebへの掲載にあたり、直上のクライアントである共同テレビのプロデューサー長野高士様と、NHKエンタープライズの番組プロデューサー西部裕樹様に連絡したのですが、この番組はBSにもかかわらず大変好評を博した、とのこと。どちらからも大変丁寧なお礼の言葉をいただきました。成功した番組だったようです。嬉しく思いました。

クライアントの皆様、ありがとうございました!