「優秀なCG屋」って、どんな人?

「優秀なCG屋」って、どんな人でしょう?

いまこの業界にはCG屋さん、たくさん居ます。
その中で抜きん出るCG屋さんって、どんな人でしょう?
どんな人に仕事が来るんでしょう?

・1番知識のある人でしょうか?
・1番技術のある人でしょうか?
・1番安くやってくれる人でしょうか?

私はそのどれでもないと思います。
もちろんそれらは重要なんですが。

私が考える1番重要な要素は、
1番顧客の気持ちを分かって行動してくれる人
です。

なぜか。

3DCG屋さんって、
実はかなりのサービス業です。
客商売です。
お客様あっての仕事です。
そして、大半のCGのプロ、学校、学生さんはそれを真に理解してない。

私は今までよく
3DCG屋をラーメン店に例えてましたが、
最近思うのは、3DCG屋ってラーメン屋よりも美容院に近いのではないか。
それは、作るものに対してのコミュニケーションの量の違いです。
ラーメン屋は成果物に対して顧客とコミュニケーションを取ることはまずないです。
美容院の美容師さんは、はじめに顧客と話して、お話しながらやって行きますよね。
どちらも顧客が満足しなかったら、何も言わずに2度と来ないのは同じです。
CG屋も同様。それは絶対に避けなければならない。

では優秀な美容師さん=顧客を満足させる美容師さんならば何をしているかというと、

・はじめにお客様の要望を聞いて、プロとしての眼で見て考えて提案して、それから作業に入る。

ということをしています。

また、
・相手を否定しません。

お客様は髪や3DCGのプロじゃないのでうまく要望を言語化できない。
これから作る完成体は見えていない。
その実現がどれだけ難しいかもわからない。
その状態で、正確に要望を相手に伝えることは不可能に近いんです。

だから、相手が美容師さんの場合はヘアカタログなんかを見せながら、
たとえば「この女優さんみたいに、、」ということになる訳です。
でもどうでしょう?
プロとしては「えwこの人の場合は正直似合わねえんじゃね?」みたいな事を思うじゃないですか?
その時どうするのが優秀な美容師でしょうか?
言われた事だから「わかりました」と言ってその通りにするのが正しいんでしょうか?
それでお互い満足しない結果になったら、命令したお客様のせい?
違いますよね。

優秀な美容師は、
「わかりました、でもお客様の場合はこの女優さんよりも面長ですから、
ここをこうした方がナチュラルに見えるし、カワイク見えると思いますよ?」みたいなことを
「提案」するんです。
それでお互い納得した上で仕事を進めます。

本当に優秀なデザイナーは、
言葉にならない先方の要望を聞き、
現実に合わせて満足させる結果を出すのです。

それが分かってるCG屋さんに、私なら仕事を頼みたいですね。
「言われたことだけやってればいい」というスタンスしか見せないCG屋は、
いずれ誰からも仕事が来なくなると思いますし、
私はそういったやり方が好きではありません。

Z-FLAG

東京の神保町のCGプロダクションです。日本一を目指して活動中

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