無茶振り社長

無茶振りのなかで作ってもらった、サブスタンスロボ

 

最近、とある新人スタッフに無茶振りばかりしています。


「nuke覚えて!ここにセミナー動画あるから」
「コンセプトアート描いて!こんなイメージで。とりあえずPhotoShopで」
「このモデルにsubstancePainterでこんな質感つけて!mayaのVrayでレンダリングね」
「blenderでマッチムーブやって!俺やったことないけど」

彼は入社するまでこれらのソフトをほとんど全く使った事がありませんでした。
ここ数ヶ月で、いまやチーム一番のマルチプレイヤーかも知れません。先日は私も知らない海外の情報サイトから、私の思いもよらない方法を探してきて試していて、そこに感心しました。

現代のCG屋に必要なのは、ネット検索能力と、得た情報をまとめるコーディネート力なんじゃないでしょうか。実はCG屋に必要な情報はすでにネットに溢れていて、やる気になればかなり深堀りができます。それらを探し、まとめあげられれば、短期間で相当ハイレベルのCGが作れるようになります。

ただそこにたどり着くためには、適切な課題と時間、そして何より本人の好奇心が重要だと思います。

もちろん、ものの良し悪しを見分ける「眼」が重要なのは言うまでもありません。
Z-FLAG名物「眼筋トレ」はそこを訓練する場なのです。

私はかつて、実戦ぶっつけでいろんな自己チャレンジをしてきました。流体シミュレーションが必要なら買って覚えたり、新機能やソフトが出れば試したり。与えられた期待に応えるために、徹夜も厭わず実戦で覚え使うのが一番早く自分の武器を増やす方法でした。

しかし現代、新人がそれをやるにはあまりにリスクが高く度胸も必要なので、周りがサポートしながら、まずは無理のない所から経験を積ませる必要があります。

たとえそれが「ちょっと触って作ったことがある」レベルだとしても、彼のそのスキルと経験はきっと近い将来チームの役に立つでしょう。今から楽しみです。

Z-FLAG

東京の神保町のCGプロダクションです。日本一を目指して活動中

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